私の家族は、公務員一家。母方・父方ともに公務員ばかりで、高校時代までは進路でなんとなく漠然と公務員になるんじゃないかな〜と思っていました。
そんな私は大学卒業後、新卒から3社会社を転々として、28才の時に「フリーランスになる」という選択をしました。その理由はなんだったのか、どういう背景だったのかを紐解いてみました。
同じ境遇の方や、フリーランスになろうか迷っている人の参考になれば、嬉しいです。
公務員家庭で育った私が“フリーランス”を選んだ5つの理由
私がフリーランスを選択することになった理由を、人生を振り返りながら考えてみたとき、特に次の5つが大きいと思いました。
- 公務員以外の職を知りたくて新卒で会社勤めをスタートさせたから
- 大学時代に店主や経営者との出会いがあったから
- 転職3回を経てスキルに自信がついたから
- 体力がある若いうちに試してみたかったから
- 不安はあるけどググり力には自信があったから
一文ではどういうことか分かりづらいと思うので、それぞれを背景と共に話していきますね。
【理由1】公務員以外の職を知りたくて新卒で会社勤めをスタートさせたから
今回のテーマにもしているように、小さい頃から私の周りの大人は【公務員】でした。学生として小中高と学校へ通う時にも、一番身近な大人は教師(公務員)ですよね。
不景気というニュースがTVで流れていても、公務員にはほとんど関係なく(政局による給与減はあると思う)とても安定して恵まれている環境で暮らしていて、家族には今でも頭が上がらずとても尊敬しています。
それと同時に、スーパーやモールで買い物をしたり、美容室に行ったり、電車に乗ったりする時に社会で働いている大人をみると新鮮で、「自分の好きなものを仕事にしてみたい」とも思うようになりました。
それで大学で進路を決める際は、公務員の道ではなく、新卒で「会社員」の道を選ぶことに決めました。
(ただ、1社目は当時の「自分の好きなもの」と就職活動がマッチせず、まずは地元の事務職に。勤務終了後ボランティアをしていたので時間条件等をベースに選びました。)
【理由2】大学時代に店主や経営者との出会いがあったから
大学時代、ひょんな事がきっかけで、まちづくりに関わる大人と沢山出会いました。会社経営者、NPO法人の人、自営業、飲食店や雑貨店店主、公共施設の館長、ミュージシャン、ご当地アイドル、ボランティア活動に参加する人、商店主、建築家、マンガ家など…。
挙げればキリがないのですが、本当に沢山の大人と関わらせてもらいました。
(当時大学生だった私と、それらの大人の橋渡しのような役割で街に関わっていたので、大人たちも忙しいのに合間を縫ってくれてたんだろうと思います)
イベントひとつ取っても、働き方や、考え方、価値観を間近で見て、とても刺激を受けました。
そして自分の責任で、リスクも背負った上で、自分のやりたいことを叶えることの大変さと喜びを感じ、起業に憧れを持つようになったんですよね。
【理由3】転職3回を経てスキルに自信がついたから
起業に憧れを持ちつつも、【安定】をどうしても先に取ってしまう私は、転職をして3社体験しました。
1社目は事務職。しっかりとルーティンが決まっており、請求書発行や備品整理、その他営業職のサポートなどをきっちりこなす事を学びました。
2社目はまちづくりの延長で入ったいわゆるベンチャー。1社目とは真逆で全てイチからあれこれ考えて提案して実行していく仕事で、朝から夜中までやって粘り強さや作り上げていく実体験ができました。
そして3社目では、今のフリーランス生活のきっかけともなるWEBチームへの配属。元々は営業職での就職で「セブ島移住したいから」と入った会社でした。
ゆくゆく独立したいな〜と、自分で少しWEBにチャレンジしていた矢先、たまたま社長が新しく会社にWEBチームを作るということで誘ってもらえて。こんな機会を逃すまいと、HP、LP、ブログ、SNS、広告、デザイン…と様々なスキルを身につけていきました。
それぞれの会社で、「会社の仕組みやルーティン化」、「作り上げること」、「WEB系のスキル」を身につけることができ、私はやっと、フリーランスとして起業(独立)する自信がつきました。
【理由4】体力がある若いうちに試してみたかったから
これはよく言われるし、思っていた事で「フリーランスになるなら早めが良い」ということ。
2社目でベンチャー企業で働いていた時、起業者たちは細い収入でやっていて、別の場所でアルバイトしたり、朝から深夜日付が変わるまで仕事したりと「1から安定した収入を得ることの難しさ」や、「収入を継続する厳しさ」をみました。
安定を作るためのチャレンジには、どこかで自分の体力を限界まで出さないといけない。それを乗り越えるには、私には体力があまりないので「若さ」で頑張れるうちにという思いがありました。
あとは、やりたくても現実的に向いていなかったり勤めたいと思った時、社会的にも、方向転換できる余白を作りやすいのは若い年齢層な気がします。
【理由5】不安はあるけどググり力には自信があったから
これは後付けになりますが、今回振り返って言葉にしてみて“しっくり”来た理由です。
「フリーランスって不安定じゃない?」
「契約結ぶの難しくない?」
「どうやって仕事見つけるの?」
こういった質問をされる事がとても多いです。正直、私も思っていました。
でも今のご時世、ネットを開けばブログで説明してくれている人がいて、Youtubeで解説してくれている人が居て…。味方が沢山いるんですよね。
そんな人たちの有益な情報があっても見つけられないと意味がないですが、私は自分が悩んだ時・困った時に「ググる」力にとても自信があったんですよね。
(長女気質か、人に頼るのが苦手で、昔から聞く前に辞書や参考書で調べるタイプでした。)
だから、まだまだフリーランスをやっていても壁に当たることもありますが、自分にはググり力が味方についているので「不安はあるけどきっと大丈夫。」という気持ちで臨めました。
フリーランスという生き方を選んでみて
フリーランスになった人は口を揃えて「自分で好きに働けるから良い!」と言います。
私もそう思うし、実際好きな時間・好きな場所で働け、人間関係や職場でのストレスとは無縁な毎日が送れています。
一方フリーランスは、常に1人で正解のない世界で戦っていて、クライアントさんとのやり取りや税務関係、収入額も全て自分。自分が動かないと全てが止まります。
ただ、そんな不安を解消する【midworks】のような、社員並みの保障でフリーランスになれるサービスも出てきているくらいには、フリーランスに優しい社会になってきているのかな、とも思います。
私が思うのは、会社勤め、公務員、フリーランス、どれを取っても結局は生きる為に働いているんですよね。だったら、一番優先したい生き方を改めて考えて、一番しっくりくる場所が自分の正解なのではないでしょうか。
先ほど若いうちにとは言いましたが、興味を持ったら60才でも80才でも新しく始められる柔軟さは常に持って、やってみようと思っています。
せっかくの自分の人生ですからね。